革新の星・天王星

新しくなること～終わりと始まり

　
何かが終わります。何かが崩れます。何かが壊れます。
何かが始まります。何かを新しく築いていくための終わりです。
新しいときが始まります。


2010年5月28日の朝、満月を迎えました。

月は約28日で一周するので、毎月必ず満月がやってきます。
しかし今回は特別、いつも以上に感慨深い満月でした。

月が満ちたすぐ後、約7年ぶりに天王星がうお座から牡羊座へと移動しました。


惑星にはそれぞれ役割があります。
月はおよそ28日周期で、バイオリズムや感情・情緒など、日々変化する私たちの
身近なテーマと関連します。

天王星は「改革と革新を司る星」といわれます。
天王星が発見された頃、世界が、時代が、価値観が大きく変わりました。
アメリカの独立、フランス革命が起こった頃でした。（1781年）

ひとつのサインから次のサインへ。。。これだけでもテーマが変わるのですが、
今回の天王星の移動は、12星座の終わりのうお座から、始まりの牡羊座への
８３年ぶりの変わり目なのです。

終わりから始まりへ・・・５月から６月、ではなく。12月から１月に変わります。
月が満ちた今日、天王星もひとつの終わりを告げました。
ひとつ完結し、また次が始まる。新しくなることへの変わり目です。


地球の公転周期はおよそ365日。一周が地球の一年です。
天王星の周期は84年。ちょうど日本人女性の平均寿命ほど。
人が一生をかけて取り組むくらい大きなテーマが、次のサイクルへと突入しました。

･･･といっても、しばらくすると見直しをするように、一度うお座まで戻ります。
そしてもう一度新たに、牡羊座へと進みます。
次のサイクルで刷新すべきテーマを振り返るのでしょうか？

来年、本格的に始まる新しい時代に向けて。。。

人の一生ほどの大きなテーマなので、今日からガラリと変わるわけではありません。
より深い部分の流れが変わるので、徐々に明らかになり始めるかもしれません。
後から振り返ってみると、氣づくのかもしれません。


何かが終わります。何かが崩れます。何かが壊れます。
何かが始まります。何かを新しく築いていくための終わりです。
新しくなるときがやってきました。


変化のときや新しいものに、私たちは不安を感じます。
手放していくことは、私たちが学ぶテーマなのかもしれません。

未知のものより、馴染んだものにしがみついてみたりもします。

流れに力で抗っても、流れ始めたら元には戻りません。


人生で起こることに問題はない。
いま起こっていることにも問題はない。
私たちがどう捉えるかによって、問題がつくられる。


目は過去のフィルターを通して見つめます。
耳は過去のフィルターを通して聞きます。
思考は知っているフィルターを通して考えます。

「以前はこうだったのに・・・」「これまではこうだった」


新しい流れはすでに始まっています。

過去と比べてみても、過去には戻れません。
過去に基準をおけば、葛藤と制限をつくりだします。

流れの中で壊れるべきものは壊れていきます。
それは新しいものを築くための､希望に向けての崩壊です。


新しい目で見るチャンスです。。。まるで初めて見るように
新しい耳で聞くチャンスです。。。まるで初めて聞くように
新しい脳で考えるチャンスです。。。まるで初めて知ったように

『いまここ』を生きる練習です。

外側に反応して緊張して生きるより、
まず自分自身を感じて､内側からくつろいで応答するチャンスです。

私たち自身が新しくなるチャンスです。


自分に氣づくチャンスです。

馴染んだ感覚の中にいる自分と
新しい目で見つめ始めた自分。

ただ、その両方に氣づいていればいい。

氣づいていること。
そのどちらも、力を入れることなく
ただ氣づいているだけで。。。